『インターネット・セラピーへの招待』

田村毅著 新曜社

定価2200円+税

〜著者からのメッセージ〜
本書は、私の二〇年間の通常の面接による臨床経験と、五年間のインターネット・セラピーの経験をもとに、通常の面接ではなく、電子メールを介した心理療法について説明したものです。
 本書では、私が行っているインターネット上で展開している「癒しのメーリングリスト」と一対一の電子メールによるセラピーについて紹介し、セラピーのコミュニケーション手段として、あえて電子メールを用いることのメリットについて説明します。しかし、ネット依存とネット不安というデメリットもありますので、その心理構造について解説します。
 電子メールを用いたセラピーは、従来のセラピーとどこが異なるのか、インターネット・セラピーで癒されるとはどういうことなのかについても、実際の例を交えて説明します。特に社会構成主義、あるいはナラティヴ・セラピーという枠組みに照らし合わせて考えてみたいと思います。また、実際的なガイドラインとして、インターネット・セラピーのサイトを利用する際の留意点についてもまとめました。
(田村毅)